調べてダメなら
海外のブロガーに聞いてみよう

 こうなると、もう誰が始めたのかをサイト検索だけで追跡することは不可能である。そこで、検索トップに出る、「7日間ブックカバーチャレンジ」のルールを具体的に上げた2018年7月19日付のブログ「Cindy Goes Beyond」 を書いた作家のシンディ・ローダーデール・ムーアさんにメールで伺ってみることにした。彼女も友人からゲームを引き継いだようなのだが、何か情報がつかめるかもしれない。だが、彼女からは「こんな2年も前のブログへ日本から問い合わせが入ることに驚いたよ…」といった様子で、「友人からの誘いで、誰が始めたのか私もよく分からない」という返事が来た。

 他にも、ツイッターやインスタで見つけた2017年前後の海外の投稿者にメッセージを送ってみたが、誰もが自分が発案者ではないと言う。

読書活動が盛んな、オークランドのウエストレイクガールズハイスクールでは、司書が1冊30秒のコメント付きで20冊の本を並べ、気に入った表紙の本を生徒が借りる授業が行われていた

 そんなとき、カナダ在住の司書仲間が、子どもに本の表紙だけを見せて読みたい本を選ばせ、それが面白ければ、今度は友人にその本を薦めるというBOOKWEEKが欧米の学校教育にあることを教えてくれた。そういえば、以前ニュージーランドの学校図書館を訪問したときにも、似たような授業を見学した記憶がある。それを体験した子どもたちがSNSのゲームとして、広げていたことも十分に考えられる。

 結局、本の表紙を毎日SNSにアップするのは、ずいぶんと前から始まっていて、それを誰かが1週間限定で、他人にバトンタッチするゲームにしたのが、おそらく2016年頃だろう、というところで調査を止めた。こんな状況では自分が考えたと言う人が現れても、その信ぴょう性を確かめる手段がないと思ったからだ。

本の紹介を楽しむよりも
ルールが大切な日本人

 日本では、コロナの巣ごもりで盛り上がった、「7日間ブックカバーチャレンジ」。海外でも、ロックダウン中に投稿が多少増えたようだが、スペインで2018年2月、インスタに投稿をしていたPaulaさんによれば、「7日間ブックカバーチャレンジ」のブームはすでに過ぎていたという。