米ユタ州の州道190号線は、時に運転が非常に厄介なことがある。ソルトレークシティー東部のスキーリゾート地へと続く、ビッグコットン・キャニオンを通る曲がりくねった2車線道路だ。多くのヘアピンカーブや冬の予測不能な天候によって頻繁に事故が発生し、何キロにもわたって渋滞を引き起こすことがある。春は道路の凍結と融解が繰り返され、アスファルトにくぼみができて安全がおびやかされたり、車にダメージが及ぼされたりしかねない。しかし、車が道路と「会話」でき、差し迫った危険や渋滞の悪化などあらゆる交通情報を道路が教えてくれるとしたら、どうだろうか。もっと安全で高速、スムーズに運転ができるようになると輸送の専門家は指摘する。全米の道路は将来、そうなる可能性を秘めている。
車と道路が「会話」 スマート技術で事故削減へ
「V2X」技術で交通や車載データを収集・分析するプロジェクト、米国で進行中
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