シングル・共働きなら医療保険だけで十分

 貯まる人は、保険を合理的に考える。

 シングルなら、万一、若くして死んでも、だれにもお金を残す必要がない。だれも養っていないからだ。だから死亡保障は必要ないと割り切れる。

 共働きでも同じ。それぞれ、1人でも生活できる十分な収入があれば、死んでも相手にお金を残す必要はない。愛のあかしとして死亡保険金を残そうと考えるのは変だ。

 シングルも共働きも、入院したときに備える「医療保険」だけで十分だ。

 貯まらない人は「社会人なんだから、やっぱり保険に入るべきかな」とばくぜんと考える。「これまで育ててくれた両親に、親孝行として1000万円くらいは残してあげましょう」とすすめられると、「そんなものかな」と契約してしまう。その分の保険料を貯めて、年に1回親に旅行か何かをプレゼントするほうが、ずっといいのだけど。

 医療保険には、さまざまな種類がある。貯まる人は、入院や手術のリスクを100%保険でカバーしようと考えないから、シンプルな保険を選んで契約する。

 貯まらない人は、いろいろな保障、特約に目移りして、なかなか決められない。加入を先延ばしにして、その間に病気をしてしまったら、加入しにくくなるから気をつけよう。

貯まる人は、保険を総額で考える。<br />「月々、わずか1万8000円の保険料」。40年で見ると864万円になる
貯まる人は、必要のない死亡保険を買わない。
貯まらない人は、すすめられるまま、いろいろな保険を買ってしまう。

 *今回は、『お金が貯まる人 貯まらない人』の、「第5章」の一部から構成しました。


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貯まる人は、保険を総額で考える。<br />「月々、わずか1万8000円の保険料」。40年で見ると864万円になる定価:1,470円(税込)46判・並製・200頁 ISBN978-4-478-02184-2

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