コロナショックによるパニック相場が終わり、投資家からの相談は徐々により本質的な「アフターコロナの資産運用」に変化してきています。2021年以降のコロナ後はどういった経済状態が予想され、投資家はどういった備えをするべきなのか。定年後の資産形成のために絶対にやってはいけない投資を紹介していきます。(ウェルス・パートナー代表取締役・プライベートバンカー 世古口俊介)
コロナショックと
リーマンショックの違いとは何か?
1つ目の違いは経済的なダメージの深さにあります。国際通貨基金(IMF)の調査でリーマンショックの世界経済の損失はGDPベースで210兆円超でした。
では、コロナショックはどうかというと、2020年から2021年の2年間で1300兆円強とIMFは試算しています。
この数字を見ればわかる通り、コロナはリーマンの6倍の大ダメージを与える超ド級の経済ショックなのです。
2つ目の違いは政府と中央銀行の支援の手厚さです。リーマンショックのときの財政出動は530兆円でした。