米イーストマン・コダックは、国防生産法に基づき、政府から融資7億6500万ドル(約800億円)を獲得した。国防生産法は米国内の医薬品の生産体制強化と国外調達への依存軽減を目指している。トランプ政権は先ごろ、新型コロナウイルスの治療に必要な人工呼吸器など物資の国内生産体制を強化する目的で国防生産法を発動した。コダックは、同法に基づいて米国際開発金融公社(DFC)が融資する初のケースだ。かつて写真業界の頂点を極めたコダックは、後発医薬品原材料の生産準備を進めている。コダックのジム・コンチネンザ最高経営責任者(CEO)ら幹部によると、米国は中国やインドといった国々への依存を減らそうとしている。コンチネンザCEOによると、返済期間25年の商業融資と類似の融資条件になる。コダックは後発薬の生産に利用される「医薬品有効成分」と「スターター素材」を生産する。