英宇宙旅行・衛星打ち上げ事業会社ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスは28日、宇宙船「スペースシップ2」の内部を公開した。新型コロナウイルスの世界的流行で計画は一時中断したものの、リチャード・ブランソン氏が長年追い求めてきた宇宙旅行の実現に向けて次の段階に入った。同社は約600人が最高25万ドル(約2600万円)のチケットを予約済みだとしたが、出発予定日については確認しなかった。大気圏を超えた90分間の宇宙旅行で滞在する宇宙船の内部が公開されたのは今回が初めて。船内のデザインには数年かけ、訪問先が宇宙であることを考慮に入れつつ、空の旅でおなじみの要素を取り入れたという。船内には個々の乗客の身長と体重に合わせたリクライニングシートが6席あり、大気圏を突き抜けた際に地球がフォトフレームに収まるような具合に設計されている。