ドナルド・トランプ米大統領は中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)に対し、大統領令を通じて、傘下の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の持ち分を売却するよう命じる方針だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。米当局者はTikTokを国家安全保障上のリスクとみなしており、アプリで収集された個人情報が中国政府の手に渡る恐れがあるとみている。TikTokはこうした疑いを否定している。米議会は1988年に大統領に対し、外国企業による買収の阻止や事業売却などを命じる権限を付与しており、トランプ氏がTikTok売却を命じる大統領令に署名すれば、こうしたケースは歴代で7回目となる。トランプ氏はこれまでにこの権限を3回行使している。