利下げ観測が、不動産会社・銀行・製造業など米株式市場の多くのセクターを押し上げている。一方、市場で最も人気の高い銘柄、つまり主要株価指数を過去最高値に導いた「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7大テクノロジー企業の見通しは一段と不透明感を増している。アマゾン・ドット・コム、アルファベット、アップル、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、エヌビディア、テスラの7社はこのところ、人工知能(AI)の潜在力に関する疑問、株価の割高感がますます強まっていることへの懸念、これまで人気のなかった市場セグメントとの競争に直面している。テクノロジーセクターは数日中に、世界で時価総額が最も大きい上場企業であるエヌビディアの決算発表という重要な試練を迎える。投資家がそこから得る情報は、今後の株価上昇の鍵となる可能性がある。