オンラインだったら賃貸契約しなかったのに
●3月初旬に首都圏の大学に合格した直後に大学の周辺の賃貸を契約しましたが、感染拡大に伴い、現在まで空部屋に家賃を払いながら地方の実家でオンライン授業を受講している状態です。大学はどこまで感染が収束すれば対面授業を再開できると考えているのかも疑問です。(1年生)
●京都に下宿して大学に通っていたのですが、3月頃から、コロナ騒動で東京の実家に帰ってきて、実家で授業という名の作業に追われる日々を送っています。下宿先は、大学推奨物件であるがゆえ、縛りが多く解約しがたいのに対し、このような状況下における家賃減額などの対応も何もないため、しかたなく同額の家賃を変わらず払い続けています。この頃、後期は週2日対面授業の方針説が有力となっていますが複雑な心境です。授業料を払っているからには、通常の対面授業など(私は理系なので、実験ができないのは痛いです)と同等の対応が欲しいと思う一方、対面が始まると、週2日しか京都に用事がないのに下宿をしなければならない。お金ももったいないし、ひとり暮らしでコロナになったらこわい。
●よく耳にする不満(授業の質が低い、課題が多いなど)はありません。しかし、オンラインがいいかと言われるとそうではなく、周りの状況が見えないのは辛いです。また、私の場合は受講環境がよくありません。自室にエアコンがなく、暑い中で授業を受けています。授業日の夜は頭痛がします。先生方のサポートは手厚すぎるほどです。ゼミの先生は授業時間外にも卒論の指導をしてくださっています。語学の先生は授業内でzoomの機能を駆使し(ブレイクアウトルームやホワイトボード等)、対面と変わらない授業を行ってくださる他、毎授業の課題添削も早いです。(4年生)
深刻な図書館問題
●図書館は予約制になり、時間制限が設けられました。開館されているだけ有難いのですが、長時間の滞在が不可能となりました。図書館は本を探して借りるだけの場所ではありません。家における学習環境が整っていない学生の勉強場所にもなります。大学は学生たちの居場所であるべきだと思っています。世の中にはどうしても学びたくて奨学金を借りてまで大学に入った学生がいます。大学の整った施設を使用したくて大学へ入った学生がいます。これらは「遊びたいだけ」と簡単に切り捨てられるものなのでしょうか。 (東京・私立・2年生)
●大学の施設の利用は原則として制限され図書館なども30分以内と利用時間が短くなりました、本がないと勉強がとても不便です。研究を行うには不十分です。学術書は高価なものが多いので買うのも難しいです。学部一年生がレポートを書けないので自腹で本を購入していると聞きました。これは経済的に余裕があるかどうかで勉強できるか決まる状況であり、勉強したい学生にとっては由々しき事態です。(大学院生)
不足する大学からのサポート
●大学も電話窓口を閉鎖し、先生にも直接伝えられない。メールで大学窓口に先生との関係を相談したのに間に入って説明してくれるわけでもない。友達も授業で少し絡むだけ。名前もお互いろくに覚えていない。サークルの新歓もなく、先輩との関係もないから、授業の情報もわからない。まず、どれくらい頑張れば単位をもらえるのかも知らない。だから1度課題を完成させても不安で何度も見返し気づけば次の日は1限もあるのに朝になっている。孤独と不安に押しつぶされそうで泣いています。(東京・1年生)
●先日いきなりメールで秋冬のオンライン化が告げられました。そのメールは自動送信で返信も不可能なタイプなものです。どのような経緯でその結論に至ったのかの説明が一切なかったのも許せないです。怒りでその日は眠れませんでした。(東京・2年生)
●理系なので今まで実験がありましたが、今はオンラインで先生が実験している様子を見てレポートを書かされます。入学する前、私の大学では就活に関するサポートが十分に備わっていると学校のウェブサイトに書いてありました。しかし現在学校へ立ち入ることができないため、学校からの就活のサポートはほぼありません。昨年まで行っていた就活セミナーもなくなり、就職科に相談するのもZOOMで最大50分間しかありません。(理系・3年生)
●私は大学側に学生に対して集計した意見書やアンケートなどで、学生の意見を大学側に送り、何が問題なのかを5月には提示し、代替案も送りました。しかしながら、大学側は7月に入るまでに学生の実情を拾う気がないのか大規模なアンケートもとらず、対応も未だに個々の責任であると述べたままです。また、学費の内訳、教授によって質が明白すぎることに関しても無言を貫いており、また、SNSで大学のことを話すことは誹謗中傷にあたる、と半ば言論統制のようなことも言っています……。非常に情けなく、悲しい気持ちであります。(関関同立・4年生)
●自分が専攻している生物学では実験ができないと始まりません。これらは長期的にみれば学問の発展にかなり悪影響を与えると思います。また、大学は学生がいないことをいいことに管理強化を強めており、日に日に大学から自由が失われていることを実感します。大学当局とっては体制に批判的な学生がいないことは望ましく、感染拡大防止を名目にした学内管理強化の一環なのではないかとも思っています。(理系・3年生)
●大学はキャンパス閉鎖処置について、「学生諸君の健康を考えて」のことであると繰り返します。しかし、孤独もまた我々の心身を蝕みます。すでにサークルなどの複数の友人が鬱病を発病しました。彼らに寄り添いたいですが、大学が課外活動の自粛を要請しているため会いに行くことすら憚られます。要請に背いた場合、罰則も有りうるそうです(自粛要請なのに!)白々しく「学生諸君の健康」を強調して我々の孤立について顧みない大学には、もう不信感しかわきません。(京都大学・3年生)