マイクロソフトは、中国の人気動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の買収計画を進めることを明らかにした。数週間前から水面下で進められていた交渉はドナルド・トランプ米大統領の土壇場の介入で破談しかけたものの、持ち直した。この取引は世界のIT(情報技術)業界勢力図を塗り替え、米中関係を一段と緊張化させる可能性がある。マイクロソフトは、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)とトランプ氏の2日の電話協議後、ティックトックの親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)と速やかに交渉を進め、9月15日までに完了させる方針であることをブログで明らかにした。これにより同社はティックトック買収に関心を持っていることを初めて認めた格好だ。ブログの投稿によると、協議の対象にはティックトックのカナダ、オーストラリア、ニュージーランドのサービスも含まれる。