今年は「リモート帰省」という判断をする人が多いのではないか。そこで、できれば「オンライン家族会議」で故郷の親と話したい「ウィズコロナ時代のお金の管理」についてお伝えしよう。確認すべきは大きく3つ。保有資産の現金化のしやすさと家族のお金のありか、そして親が金融機関にカモにされていないかだ。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)
旅はせよ、でも帰省はするな?
今夏はせいぜい「リモート帰省」か
全国的に猛暑のお盆時期となったが、読者はどう過ごされるのだろうか。
政府は旅に「Go To」せよと推奨しているが、一方で全国各地の知事などは、できれば帰省を控えてほしいと言っている。
筆者は例年、交通が混み合うお盆や年末年始には帰省しない。今年は交通機関が空いているらしいという話を聞くと、「逆張り」したくなる血が騒ぐが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、どうやら移動を控える方が冷静だとの判断に傾く。
実際、帰省しても東京からの来訪者は「2週間隔離」を求められるし、高齢者向けの施設にいる母には会えそうにない。
今年は「リモート帰省」がせいぜいだと判断する方が多いのではないか。そこで、オンライン家族会議向けの話題かどうかは家族関係によるかもしれないが、今回は、できれば故郷の親とも話したい「ウィズコロナ時代のお金の管理」について書いてみたい。