世界最大のゲーム会社である中国のテンセントホールディングスは過去最高の四半期決算を発表したが、米中の地政学的な嵐は同社の先行きを曇らせる恐れがある。テンセントの4-6月期(第2四半期)売上高は前年同期比29%増となる一方、営業利益は43%の大幅増加を記録した。いずれも同社始まって以来の高水準で、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアナリスト予想を超えた。ゲーム事業は引き続きドル箱となっている。スマートフォン用ゲームの売上高は前年同期比62%増加した。一因として、比較値が低かったこともある。中国では「和平精英(平和エリート)」と呼ばれる大ヒット作「PUBGモバイル」のゲーム内課金が、検閲を通すために修正を加えたことから昨年5月にようやく許可された。データ会社センサータワーによると、PUBGモバイルはここ数カ月にスマホゲームの世界売上高で上位2位にランクインした。もう一つのトップセラーは、やはりテンセント所有の「王者栄耀(オナー・オブ・キングス)」だった。
テンセントに試練、米中ゲームで苦戦するか
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