医師、介護施設、連邦当局者らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の迅速抗原検査キットの供給を受けようと、生産を緊急承認された2社に殺到している。迅速抗原検査が米国でのCOVID-19検査に占める割合は小さいが伸びており、流行を抑えるのに有用だと考えられている。研究所に送って処理しなければならない多くの分子検査より速く結果が分かるからだ。抗原検査ではウイルスのたんぱく質を探すのに対し、他の検査はウイルスの遺伝物質を探す。そうした診断検査キットを供給するための連邦政府の緊急承認を受けた企業は、今のところクイデルとベクトン・ディッキンソンのみ。両社はそれを処理する機械も作っている。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前にはインフルエンザなどの病気の検査を処理していた箱型の検査分析装置は、医局や介護施設に置かれているため、サンプルを処理してもらうために研究所に送らなくて済む。結果は約15分で分かり、1時間に数十のサンプルを処理できる。
コロナ迅速検査キット、なぜ手に入りにくいのか
米国では、医師らが新型コロナの迅速抗原検査キットを手に入れようと奔走している
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