欧州大陸で新型コロナウイルスへの感染が拡大していることを受けて、欧州諸国は域内での旅行者に対する制限や検査の義務化に再び動き出した。イタリアは13日、感染が拡大している欧州諸国からの旅行者に対するコロナウイルスの検疫を義務化した。欧州大陸の各国政府は、対象国からの訪問者に対して再び自己隔離を求めている。国境の自由な移動は欧州連合(EU)の礎をなすもので、感染の第2波を防ぎながら、自由な移動を回復することが各国政府の優先事項となっている。6月にロックダウン(封鎖措置)が解除され、大陸内での移動も徐々に再開されたが、それ以来、外国人旅行者や休暇からの帰国者は一部の国での感染拡大に部分的な影響を与えており、国境再開の再検討や政府による旅行制限再導入の動きにつながっている。