風光明媚な米ジャクソンホールで会話を交わす日本銀行の黒田東彦総裁、FRBのジャネット・イエレン議長、欧州中央銀行のマリオ・ドラギ総裁
風光明媚な米ジャクソンホールで会話を交わす、日本銀行の黒田東彦総裁(左)、FRBのジャネット・イエレン議長(中央)、欧州中央銀行のマリオ・ドラギ総裁(2017年8月当時) Photo:AP/AFLO

 標高2000メートル超の高地にある米ワイオミング州ジャクソンホールは、グランドティトン国立公園の山々が見渡せる避暑地として知られている。カンザスシティ連邦準備銀行は毎年夏の終わりにここで国際シンポジウムを開催してきた。

 1981年までは都市部で地味に行われていたのだが、その「格」を高めたかった当時の同連銀総裁は、風光明媚で涼しいジャクソンホールなら参加者が豪華になると考えた。渓流でのフライフィッシングが大好きだった米連邦準備制度理事会(FRB)のポール・ボルカー議長(当時)も喜び、82年に会場は同地へ移された。

 今年は8月27~28日の開催だ。宿泊施設は新型コロナウイルスで閉鎖のため、世界の中央銀行幹部や経済学者はジャクソンホールに集まらず、オンラインでディスカッションを行う(「だったら参加しなくてもいいんだけど」と内心思っている人もいそうだが)。

 テーマは「この先10年の航行:金融政策への示唆」である。FRBは近い時期に金融政策の戦略の見直しをまとめるもようなので、ここでそのヒントがFRB幹部から語られる可能性がある。