米中新冷戦Photo:PIXTA

「コロナ後」も強まる
グローバル化のリスク

 新型コロナウイルス問題は世界経済に大きな打撃を与えた。

 第1は、グローバルサプライチェーンの寸断で、日本でも自動車部品をはじめ中国の生産・供給停止により国内の製造がストップした。

 日本は自動車部品の3%を中国から輸入しているが、完成車生産に必要な約3万点の部品の1つでも足りないと自動車は完成しない。

 第2は、医療安全保障問題の発生だ。日本は中国にマスクの約90%を依存してきたが輸入が止まり、マスクをはじめ医療用品の不足が大きな社会問題となった。

 第3は、世界同時不況の到来だ。世界は人の移動が制限され鎖国状態となり、都市封鎖(ロックダウン)により経済活動が低下し、それらが世界中に連鎖的に拡大している。

 各国ともグローバリズムによる海外依存のリスクを痛感し、生産の国内回帰を進め経済ナショナリズムが強まるがグローバル化のリスクはほかにもある。