夫婦の家事バランスを整えるステップ(2)
「タスクの課題」の解決方法を決める

 まずは「タスクの課題」から考えましょう。解決する手段は「やめる」「簡略化する」「シェア・外注する」のいずれかになるでしょう。

●料理
・作らずに惣菜などを購入する、外食する、インスタント食品を頼る
・自動調理鍋を購入して、機械に家事を済ませてもらう
・手間を省いて作れるミールキットを利用する
・ホットプレートやグリル鍋を使って家族で料理する
・外部のつくりおきサービスを利用する

●掃除
・掃除の頻度を落とす
・お掃除ロボットや食洗機を導入して、機械に家事を済ませてもらう
・コードレスクリーナー、フロアモップなどを導入して家族で掃除を分担する
・外部の掃除サービスを利用する

●片づけ
・洗濯物を畳むのをやめる
・在庫管理を担当制にする
・お米や紙類を定期購入にする

 やめる、または簡略化する場合は、「家事のクオリティが落ちる」ことを受け入れる必要があります。また、シェア・外注する場合は、「指示出しする」手間が発生します。さらに、外注すれば当然「金銭的なコストを受け入れる」必要があります。

 どのメリットを取って、どのデメリットを受け入れるのかを先に自分自身で整理して、腹をくくっておく必要があるでしょう。そこが整理されていないと、どの手段を選んでも、自己不全感にさいなまれたり、不満が生まれたり、夫のアクションに対してダメ出しして関係をさらにこじらせたりするでしょう。それでは意味がありません。

 また、前述の「タスクと感情の切り分け」ができていないと、やめたり簡略化したりして「楽になった家事」を夫が担うことに納得がいかない、というような歪みが生まれがちです。夫も大変な思いをすればいい、という感情で交渉してはいけません。

 夫の立場で読んでいる人については、くれぐれもこれまでの妻の家事を軽んじるような発言をしないようお願いしたいところです。ほんの一部を担っただけなのに、「やってみたら簡単だね」「これじゃ効率が悪いんじゃないの。もっとこうすればいいのに」などと上から目線で語るのはNGです。