「食料の浪費は恥である!食べ物のない時代を思い出すべき」
「唐の時代の詩、『誰知盤中餐、粒粒皆辛苦』をもう一度かみしめなければならない」
「大胃王(大食い)番組は、食べ物をお粗末にして視聴者を楽しませるなんか、どういう神経しているのか分からない、禁止すべきだ!」
「食料浪費を根絶することは、まず一人ひとり自らの行動から、子どもの教育からだ」
「暴飲暴食をやめたら、健康にも良い、一石二鳥だ!」

テレビや動画アプリからは
「大食い番組」が消えた

 こうした世間の動きに反応して、早速、北京をはじめ、武漢、西安など多くの都会の飲食関連団体が、「N-1」の食事スタイルを提案した。

「N-1」の食事スタイルとは何か。

 それは、人数より1人分少なく注文すること。そしてレストランに対しては、通常より半分の量で提供するよう求めたのだ。そして、早くもテレビからは「大食い番組」が消えてしまった。人気の動画共有アプリTiktok(中国語:抖音)や「快手(Kuaishou)」なども、暴飲暴食の動画を禁止し、投稿すれば、アカウントを閉鎖すると発表した(※筆者注:そもそも中国でも「大食い番組」などで、食べ物を粗末にする行為には批判的な人が多かった)。

 実は数年前から、大量浪費問題が指摘され、「光盤運動」(お皿を平らげて光らせる運動)が提起されていたが、それほど大きな改善がみられていなかったのが実情だ。

 今回の国を挙げてのキャンペーンは、先述したように習主席の指示である。

 その背景には、コロナで多くの地域が封鎖され、さらに深刻な洪水被害による「農作物の不作」があるともささやかれている。