この指数に連動するインデックスファンドを買えば、
GAFAにも投資できる

 先進国株式に連動する指数の代表例は、先進国22ヵ国の株式を対象とする「MSCIコクサイ・インデックス(円ベース)」です。

 2020年2月末時点の構成銘柄には、アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、グーグルの親会社であるアルファベット、JPモルガン・チェースなどが並びます。

 この指数に連動する先進国株式インデックスファンドを買えば、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)のような企業にも投資できるというわけです。

 もう一方の新興国株式に連動する指数の代表例は、新興国26ヵ国の株式などが対象の「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円ベース)」

 これも2020年2月末時点の構成銘柄を見ると、中国電子商取引大手のアリババ・グループ・ホールディングや中国ネットサービス大手のテンセント・ホールディングス、サムスン電子など、有力企業が並んでいます。

 このようにインデックスファンドを活用すれば、世界中の多様な有望銘柄に幅広く分散投資できるのです。

朝倉智也(あさくら・ともや)
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『「iDeCo」で自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)など多数。