ソフトバンクグループ傘下の英半導体開発大手アームは、2つの事業部門を分離してソフトバンクに譲渡する計画を取りやめた。ソフトバンクが4年前に320億ドル(約3兆3900億円)で買収したアームについて売却を含む選択肢を検討していることが背景にある。アームは世界の大半のスマートフォンに搭載される半導体の設計を手掛けている。同社は1カ月前、「モノのインターネット(IoT)」関連の2部門をソフトバンクに移管する計画を明らかにしていた。だが広報担当者は24日、アームはさらに選択肢を検討した結果、これらの部門を引き続き保有することを決めたと述べた。ただ、同社の中核である半導体設計部門とは運営や会計を別にするという。