絶対やると自分で決めたことなら、やり通せる

やりきるために必要な「たったひとつのこと」 高橋誠一(たかはし・せいいち)
三光ソフランホールディングス株式会社 代表取締役社長
1945年、大宮市(現さいたま市)生まれ。東京電機大学電気工学科卒業。1974年に三光不動産株式会社(現三光ソフランホールディングス)設立、代表取締役社長就任。現在、三光ソフラン(株)代表取締役会長、メディカル・ケア・サービス(株)代表取締役会長、(株)財産ドック代表取締役社長、全国賃貸管理ビジネス協会会長、(財)日本賃貸住宅管理協会副会長など、様々な役職を兼任。2004年に、不動産事業の振興に多大な貢献をし、関係団体の役員として業界の発展に寄与したとして、「国土交通大臣表彰」受賞。2006年には、建設・不動産・賃貸管理・介護事業の功績により、「黄綬褒章」を受章。さらに2016年には、「旭日双光章」を受章。

高橋:当時、スーパーマーケットが急成長していたんです。ですが食糧管理法の兼ね合いがあって、スーパーマーケットは自分たちで米を仕入れて販売することはできませんでした。

私は、スーパーマーケットに米を置きたかった。置きたいけど、国が許可していない。ただ、委託販売は許可されていました。ということは、うちがスーパーマーケットの中に店を構えて、そこで委託販売させてもらえばいい。利益はスーパーマーケットと折半すればいいと考えました。

山下:すぐに出店できたのですか?

高橋:いえ、大変でしたね。県や市との打ち合わせを何度も行わなければならず、苦労しました。面倒なことばかりでしたけど、私は「自分がやりたい」と心から思っていたので、最後までやり切ることができたんです。

「やりたい」けれどやらなかったり、やってみたものの途中であきらめてしまったりするのは、そもそも、「やりたい」という思いが弱いのかもしれません。「絶対やる」と自分で決めたことであれば、やり切れるんですよね。

(第7回に続く)