6月の完全失業率

6月の完全失業率2.8%出所:総務省「労働力調査」

 新型コロナウイルス感染拡大の第2波により、経済活動の停滞が余儀なくされる状況が続いている。雇用への影響も大いに心配されるところだが、8月21日の執筆時点で最新の数字である6月の完全失業率は2.8%と、1月の2.4%に比べてもそれほど拡大しているとはいえない。米国の失業率が2020年1月の3.6%から4月の14.7%まで急増、その後6月には11.1%まで戻し乱高下しているのとは極めて対照的である。

「労働力調査」では就業者の中に休業者が含まれており、一時的に休業している人が失業者としてカウントされず失業率の上昇を抑えている可能性もある。しかしこの点についても、休業者数は4月の597万人をピークに6月は236万人まで減少してきている。