人気ビデオゲーム「フォートナイト」のアプリ内課金をめぐる米アップルと開発元エピック・ゲームズとの争いは、10年近い両社の関係をギクシャクさせるだけでなく、マイクロソフトのようなIT大手も巻き込む事態となっている。対立がエスカレートし、他のゲーム開発会社やハリウッドの映画制作、仮想現実(VR)シミュレーションなどに広く影響が及びかねない状況だからだ。アップルは今月、エピック・ゲームズが同社に支払うアプリの手数料を回避するため、独自の課金システムを導入したとして、エピックの開発者権限――アップル製品でのソフトウエア配信に必要となる――を近く停止すると警告した。そうなれば今後、「フォートナイト」をiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)上で更新できなくなる。また同社のゲーム開発ツール「Unreal Engine(アンリアル・エンジン)」も同様に締め出されることになる。このソフトウエアパッケージは、モバイルゲームの作成や、複雑なビデオ効果、アニメーションなどの映像制作に利用されている。
アップルvs.フォートナイト、業界内で広く飛び火
世界で12兆7200億円規模のモバイルアプリ市場に広範な影響をもたらす
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