新型コロナウイルスへの対策として、現代では使われていなかった厳しい措置を多くの政府が実施した。日々の活動を厳しく広範に制限したこともあり、世界は大恐慌以来、戦時を除いて最も深いスランプに陥った。  米国だけで1300万人、世界全体で4億人が職を失った。国際通貨基金(IMF)によると、今年の世界生産は5%減少と、金融危機時よりずっと悪くなる見通しだ。  政策担当者は経済危機を公衆衛生危機の副産物だとみなし、自分たちに選択肢があると考えた当局者はほとんどいなかった。生活に必要不可欠ではない事業には閉鎖を命じ、人々には外出規制を課した。