米カンザスシティー地区連銀主催の年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」が27日から始まる。今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となり、その様子はライブ配信される。1978年にスタートした同会合では初の試みとなる。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が東部時間27日午前9時10分(日本時間27日午後10時10分)から行う基調講演が最大のハイライトとなる。同氏はFRBが金融政策の枠組みの見直しでどのような結論に達したかを明らかにするとみられる。FRB当局者らは、低インフレが続いた期間を埋め合わせるため、その後のインフレ率を高めに誘導する新たな方針を採用する構えを見せている。パウエル氏の講演は、FRBがどのような方針転換に備えており、なぜそうするかを説明する格好の舞台となる。