米小売り大手ウォルマートのダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は6年前の就任以来、同社の変革に取り組んできた。米国内の新規出店を完全に停止し、電子商取引(Eコマース)新興企業の買収に約200億ドルを投下。ブラジルなど複数の国から撤退した。53歳のマクミロン氏の新たな一手は、世界有数のソーシャルメディア(SNS)アプリをウォルマートの店頭へと変貌させるものだ。 これは、同社の伝統からこれまでになくかけ離れている。ウォルマートは27日、マイクロソフトと連携して人気の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業買収に乗り出すと発表した。国家安全保障上のリスクを懸念するトランプ政権により、TikTokは米国内で禁止される恐れに直面している。同社の親会社は中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)だ。
TikTok争奪戦に見るウォルマートCEOの野望
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