「多画像スライド」のつくり方

 では、「多画像スライド」をつくってみましょう。

 画像が多いので手間がかかりそうですが、次のような手順で、「配置」機能を上手に使えば、効率的に作成することができます。

【手順1】スライド上部に、だいたいの感覚で3枚の画像を並べる。

【パワーポイント仕事術】できるビジネスマンがやっている、聴衆を引きつける「画像スライド」の作り方スライド上部に、3枚の画像をだいたいの感覚で並べる。

【手順2】[Ctrl+A]で3枚の画像を全選択したうえで、[ホーム>配置>配置>下揃え]で3枚の画像の下のラインを揃える。

【パワーポイント仕事術】できるビジネスマンがやっている、聴衆を引きつける「画像スライド」の作り方[Ctrl+A]で3枚の画像を選択したうえで、[1 ホーム>2 配置>3 配置>4 下揃え]で下のラインを揃える。

【手順3】スライド下部にも、だいたいの感覚で画像を並べ、ドラッグで3枚の画像を選択。[ホーム>配置>配置>上揃え]で上のラインを揃える。

【パワーポイント仕事術】できるビジネスマンがやっている、聴衆を引きつける「画像スライド」の作り方スライド下部にも3枚の画像を並べ、ドラッグで全選択。[1 ホーム>2 配置>3 配置>4 上揃え]で上のラインを揃える。

【手順4】「配置」機能で画像を並べると、下図のように、画像の下にスペースができてしまうことがあります。このような場合には、適宜、画像サイズを大きくして、スペースを埋めるようにします。なお、スライドからはみ出した部分については、トリミングでカットしてもよいですが、そのままでも問題ありません(私は、そのままにします)。

【パワーポイント仕事術】できるビジネスマンがやっている、聴衆を引きつける「画像スライド」の作り方1のようなスペースができることがあるので、その場合には、2のように画像サイズを大きくして、スペースを埋めます。

【手順5】最後に、キーメッセージを入力したら、「多画像スライド」の完成。

【パワーポイント仕事術】できるビジネスマンがやっている、聴衆を引きつける「画像スライド」の作り方

 このように、多画像スライドは意外と簡単にできます。このようなスライドを要所に挿入することで、プレゼン資料の説得力やインパクトは格段に増します。ぜひ、お試しください。

【パワーポイント仕事術】できるビジネスマンがやっている、聴衆を引きつける「画像スライド」の作り方
前田鎌利(まえだ・かまり)
1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、光通信に就職。「飛び込み営業」の経験を積む。2000年にジェイフォンに転職して以降、ボーダフォン、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)と17年にわたり移動体通信事業に従事。営業プレゼンはもちろん、代理店向け営業方針説明会、経営戦略部門において中長期計画の策定、渉外部門にて意見書の作成など幅広く担当する。
2010年にソフトバンクグループの後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、事業プレゼンで第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして数多くの事業提案を承認されたほか、孫社長が行うプレゼン資料の作成も多数担当した。ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍したのち、2013年12月にソフトバンクを退社。独立後、『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』『プレゼン資料のデザイン図鑑』(ダイヤモンド社)を刊行して、ビジネス・プレゼンの定番書としてベストセラーとなる。
2016年株式会社固を設立。ソフトバンク、ヤフーをはじめとする通信各社、株式会社ベネッセコーポレーションなどの教育関係企業・団体のほか、鉄道事業者、総合商社、自動車メーカー、飲料メーカー、医療研究・開発・製造会社など、多方面にわたり年間200社を超える企業においてプレゼン研修・講演、資料作成、コンサルティングなどを行う。プレゼンテーション協会代表理事、サイバー大学客員講師、情報経営イノベーション専門職大学 客員教授なども務める。