ドナルド・トランプ米大統領が1日、ウィスコンシン州ケノーシャを訪問した。当地で黒人男性が白人警官に銃撃されたことに端を発する最近の暴力について、「国内テロ」に相当すると述べ、法執行機関への支持拡大を求めた。白人警官が黒人男性ジェイコブ・ブレイクさんを銃撃した問題を巡り、ケノーシャでは昼間に平和的な抗議デモが行われる一方で夜間には暴力や器物損壊、衝突が発生している。ブレイクさんは8月23日に背中を7発撃たれ、入院している。民主党の地元・州当局者は緊張がさらに高まることを懸念し、トランプ氏にケノーシャ訪問を自制するよう求めていた。トランプ氏は警察の暴力が組織的な問題だとは考えていないとし、一部の警官がプレッシャーで平静を失った結果だとした。組織全体として人種差別が存在すると信じているかについての質問には直接答えなかった。