米航空機製造大手ボーイングの中型旅客機787型機(ドリームライナー)で製造上の問題があったとして、連邦航空局(FAA)が品質管理に関する過失を調査している。事情に詳しい関係者や政府の内部資料から明らかになった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はFAAによる8月31日付けの内部文書を確認した。それによると、ボーイングはFAAに対し、サウスカロライナ州の施設で生産された一部部品が自社の設計・製造基準を満たしていなかったと伝えたという。2011年以降に引き渡された約1000機のドリームライナーのうち最大約900機が、検査強化などの指示の対象になり得るとしている。事情に詳しい関係者らによれば、ボーイングはFAAに対し、今回の品質上の過失による問題が直ちにドリームライナーに安全上の脅威をもたらすわけではないと伝えている。規制当局は直ちに行動を取る準備をしているわけではなく、どのように対処するかについても現時点では公に示していない。