実践しよう!

■過去を見つめ直す
 自分をごまかさず、勇気を持って過去に目を向けてみましょう。私には、離婚後二〇年も子どもたちと会っていなかった友人がいました。本人は平気な素振りをしていましたが、私には彼が寂しげでふてくされているように見えていました。その後、彼は「ずっと辛かった」と打ち明けてくれました。それからは、子どもたちと定期的に会うようになったのです。

■思い込みを正す
 人は、辛い過去の出来事を実際以上に悪いものだと記憶していることがあります。冷静になって、その出来事をとらえなおしてみましょう。家族や友人と話をしたり、必要に応じて専門家に相談したりするのもいいでしょう。自分が思っているほどたいした出来事ではなかったと気づくかもしれません。過去を正確にとらえられなければ、前進はできません。

■心のわだかまりを解きほぐす
 心から重荷を下ろすために、できることをしてみましょう。誰かと過去の出来事について話し合うのもいいでしょう。嫌な記憶がよみがえることになるかもしれませんが、長い間抱えていたわだかまりが解ければ、心は驚くほど軽くなります。

■過去の体験を未来に活かす
 過去を見つめ直したことで得られる教訓はないかを考えてみましょう。自分の行動パターンが見えてくることもあります。これまで避けていたことはないか、自分をわざと苦しめるような言動はとっていなかったか、分析してみましょう。