今、社長の人も、これから社長を目指す人も、さらにレベルアップ、スキルアップするためには、何をどうすればいいのでしょうか? 人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『社長の成功習慣』(ダイヤモンド社、9月5日発売)は、経営者になる人にぜひ身につけてほしい50の行動習慣について解説した社長のための教科書です。本連載では、同書から抜粋して、経営者としていっそう成長するためのポイントについてお伝えしていきます。
テレビやネットを見ていれば、情報では頭は良くならない
本を読む際には、これが「頭をよくするためのもの」だということを理解しておく必要があります。
このことは、テレビと比較して考えてみるとよく分かるでしょう。
テレビ番組を見るのに、録画して何度も止めながら見返すという人はまずいません。それは、テレビというのはそのまま見れば情報が得られるように作られているからです。テレビはそもそも、複雑な思考をしながら見るものではないと言ってもいいでしょう。
テレビやネットを見ていれば、情報は簡単に入ってきます。しかし、その価値はどれほどのものでしょうか?
情報は今の時代、タダでいくらでも得られるのです。
それをどんなに追いかけていても、経営者として必要な情報はある程度得られても、それを他社との差別化が十分にできる戦略に結び付けるような「思考力」はなかなか身につきません。
この点、経営者のみなさんや経営者を目指す方にぜひ意識していただきたいのが「結論を簡単に求めない」ことです。