株価からは想像できないかもしれないが、米ゼネラル・モーターズ(GM)は近年、ウォール街の関心を引くためにあらゆる戦略を繰り出している。最新の一例は、株式市場で話題を集めているトラック型電気自動車(EV)の新興企業ニコラとの提携だ。8日朝発表された両社の提携は、資本の移動を伴わず、双方の戦略的な目的を満たすよううまく構築されたものだ。GMは、業界の「ディスラプター(創造的破壊者)」として有望視されているニコラの株式の11%を取得し、自社の新型バッテリープラットフォーム「アルティウム」増産の保証を得た。ニコラは、ピックアップトラック型EV「バジャー」の市場投入に向け、GMの生産技術やサプライチェーン、組み立て施設などを利用できるようになる。