コロナ禍で外出が減った子どもたち、そしてその保護者たちにとっての強い味方が子ども向けアニメである。子ども向け作品を一緒に見ているうちに親もハマってしまうというのはよくある話。老若男女問わず心が躍るアニメの数々を、あなたはもうご存じだろうか。(フリーライター 武藤弘樹)
キッズ向け番組は子育ての心強い味方
自粛でさらに詳しくなった知識
子育てにおいて、子どもにテレビは非常に有用である。子どもが気に入る番組を流しておけば見入ってくれる確率が高い。各家庭の教育方針にもよるであろうが、わが家では見せまくっている。
しかし、娘の年齢(2歳)によるものか最近は見入ることが減ってきた。その代わり、テレビのまねをして褒められることを求めたり、筆者にテレビのまねを強要したり、娘がテレビを見ている隙にスマホを取り出せばすぐに強奪されたりする。つまり娘は、親にも一緒に見ることを求めてくるのだ。
というわけで在宅時、筆者は娘とテレビを見まくっている。流れているのは当然キッズ向けの番組である。常時ついているテレビをBGMに別の遊びをすることも多いが、そんな時でも内容はなんとなく頭に入ってくる。数々の番組を見ているとそれなりに詳しくなってきて、また筆者個人の好き嫌いも生じてくる。
まだ子どもがいなかった頃、筆者の周りの子持ち女性らがLINEグループでキッズ向け番組のキャラのスタンプを使っているのを見て「なんだ、このかわいくないキャラは」「理解不能な世界」と感じていたが、今なら彼女たちの気持ちがよくわかる。
キッズ番組をどっぷり見ているとその番組自体や登場キャラが、自分の中でかなり大きな存在感を占めるようになる。だから当初は「いまいちな着ぐるみたちの宴」と見ていたEテレの『ガラピコぷ~』も今ではいとおしくて仕方がなく、チョロミー、ムームー、ガラピコの姿を目にするだけでうれしくて、彼らがいい子過ぎて涙することもあるくらいだ。
ただでさえ在宅勤務が主で引きこもり気味な筆者は、自粛のダメ押しでキッズ向け番組に相当詳しくなってきた。今回は筆者独自の観点から面白いと思えたキッズ向け番組、その中でもアニメに焦点を当てて、いくつかピックアップしつつ紹介したい。