中国の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に対するトランプ政権の配信禁止措置が一時差し止められた件で、政府による同措置は国家安全保障に関する法律を超越する行為だと判事が判断していたことが分かった。28日に公表された判決内容から明らかになった。首都ワシントンの連邦地方裁判所のカール・ニコルス判事は27日夜遅く、配信禁止措置の一時差し止めを承認。18ページに及ぶ判決文は1970年代に制定された国際緊急経済権限法(IEEPA)が情報の取引制限を禁じていると指摘した。トランプ政権はティックトックを取り締まる根拠としてIEEPAを掲げていた。ニコルス判事はTikTokとその親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)の主張を受け入れ、配信禁止措置による制限は「IEEPAで示された合法的な一線を超える可能性が高い」とした。
TikTok配信禁止、米政府は「合法的な一線を超越」 判事
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