飲んでもつかっても
肌に張りが出る

 日本酒は肌にも大変良いようだ。

 金沢工業大学バイオ・化学部応用バイオ学科の尾関健二研究室によれば「酒風呂への入浴」と「日本酒に含まれるうま味成分α-EGで調理した食事摂取を6日間続け」たところ、コラーゲン密度が有意に上昇したのだそうだ(https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2020/0316_himenoyu.html)。コラーゲンは肌の内側で肌を支えている重要成分。コラーゲン密度が高まったということは、肌にパンと張りが出たということだ。

 α-EGは一般的な日本酒に0.5%ほど含まれている。

 実験では食事に1240~2480㎎のα-EGを添加したので、日本酒に換算すると240~480ml、1合半から3合ぐらいだ。

 アルコールが体に害を与えない量は日本酒1~2合といわれているので、そのぐらいの量であれば肌を健康にすることができるわけだ。実験ではα-EGを多く含むみりんを調理に使ったので、ちゃんと米から作った酒店のみりんを毎日の料理に使うのもありだ。

 ちなみに酒風呂はお湯に対して1/1000の量(浴槽500リットルに500ミリリットル)だったそうなので、ご参考まで。家庭用の風呂だと10分の1ぐらいの量だろう。

肝機能の改善や
がんを抑制する説も

 公益財団法人老年病研究所によれば、酒は有意に善玉コレステロール(HDLコレステロール)の量を増やす。お酒を飲まない人のHDLコレステロールが40mg/dlに対して毎日2合以上飲む人のHDLコレステロールは約55mg/dlと明らかに多いのだ。

 HDLコレステロールは血管や臓器にたまったコレステロールを肝臓に送り、分解を促す働きがある。HDLコレステロールが多いと心臓の動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞の発生を抑える。医師の間では経験的に酒飲みに心臓まひは少ないことが知られていたが、医学的にも正しい可能性が高い。