さて、真摯(しんし)に謝れば「誰にでも失敗はあるから」とかなんとか言って許してもらえる場合もあるが、実際にタッチしてしまっては許されない場合もある。

 相手が生真面目で断れず、また上司に対して恐れを抱いていればなおさら、その場で大変なつらい思いをさせて、結果自分の首が絞まることだって十分に考えられる。

 この場合、自分のスイッチのありかを知っていれば、お酒を飲まない・密室空間に入らない・女体の目の前に座らないなど対策はできるものの、現実的には仕事や付き合いの関係でその状況に追い込まれるのを避けるのは結構難しいものだ。

 予防といっても「エロを発進させてはまずい相手と2人で飲みに行かない」といった程度だろう。

 実際、先述の「太ももオジサン事変」はどちらも大人数の飲み会で起きた。

 その際に最低限勧めておきたいのは、男同士の注意喚起、名付けて「俺たちの共助」だ。

 まず、そもそもオジサンになって初めてお酒を飲む人は珍しいだろうから、若い時分に、自分がお酒とエロを関係させやすい人間なのかどうかは把握しておくべきである。

 その上で、多少なりともその傾向があるなら、似たような立場のオジサンや、信頼できる部下などに、監視と抑制を頼んでおく。お互いに自覚があるなら2人で肩を組んで飲んでいればいい。

 気の置けない職場仲間であっても、酒を飲んでいい気分でいる時に、黄色信号を察知しても、注意などするのは気がひけるものだが、先に頼み込んでおけば相手も心置きなく叱ってくれる。