3つ目は、相手に「与える力」です。

相手を理解し、心を感じ取り、相手に何かしたいと思ったら、相手の状況や人柄に思いを寄せて、相手のために行動する。

「与える力」を発揮するために、最新の「幸せの科学」の知見をベースにして考案されたトレーニングを本書で紹介していきます。

このトレーニングは、生きがいや幸せを感じるのに非常に効果的だと近年の「幸せの科学」で明らかになってきました。

「与える力」と生きがいの関係は最後の本書第7講で詳しく紹介します。

さあ、いよいよ「生き抜く力」の基本3要素が出揃いました。

◎「生き抜く力」の3つの基本要素
・第1要素:「聞き取る力」
・第2要素:「共感する力」
・第3要素:「与える力」

次回からこれらの力を磨くコツを見ていきましょう。

星 友啓(Tomohiro Hoshi)
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書。
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/