元請けと下請け
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元請けが「下請けを切る」のは
アルバイトを解雇するより簡単

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 コロナ禍によって停滞した経済はわずかずつですが回復をしています。しかし、まだ十分とは言えません。とりわけ大企業(元請け)の系列に組み込まれ、下請けを主な仕事としている中小企業は、元請けからの発注が絞られ厳しい状況に置かれています。

 景気が良い時期であれば、系列に組み込まれた中小企業は安定した受注が得られ、営業活動を行うコストが下げられるといったメリットを享受できるのですが、一転して不況に陥り、元請けの業績が悪化すると、発注が絞られてたちまち存続の危機に陥ります。

 元請けが下請けを切るのは簡単です。「必ず発注する」という契約を交わしているわけではないので、元請けの担当者が発注の電話をかけなければ、いや応なく関係が切れてしまい、文句を言うこともできません。厳しい表現をすれば、アルバイトやパート従業員を解雇するよりもずっと簡単なことなのです。