米ニューヨーク州サファーン在住のイライザ・ヘンダーソンさん(48)は1年以上、減量のため胃を小さくする手術を受けたいと思っていた。身長160センチで体重105キロ、BMI(ボディーマス指数)は41と、米国立衛生研究所(NIH)が定める「肥満」ラインを優に超えている。「なかなか踏み切る気にはなれなかった」と彼女は言う。だが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が状況を変えた。彼女はマンハッタンに通勤し、製薬会社の秘書として働いていた。都市封鎖(ロックダウン)で在宅勤務を余儀なくされ、不安感から間食や「ベン&ジェリーズ」のアイスクリームを食べまくり、夫とビールを飲むうちに体重が4.5キロ増えた。公衆衛生当局が新型コロナ感染症の最大リスク要因として肥満やそれに伴う糖尿病、高血圧を指摘し始めたため、ヘンダーソンさんは主治医に頼み、10月19日にスリーブ状胃切除手術を受ける予約をした。
米肥満患者、コロナ重症化恐れ「減量手術」に殺到
BMI上昇でコロナ死亡リスクも上昇との指摘
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