今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、大阪府に本社がある上場企業を対象に「大阪府で年収が低い会社ランキング」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。対象期間は、2019年6月期~20年5月期。

 では、早速、ランキングを確認していこう。

年収が低いランキング
10社中6社がサービス業

 まず、年収が低い10社を見てみよう。ざっと見てすぐに把握できる傾向は、2つ。

 1つは、業種にサービス業が多いということだ。10社中6社がサービス業である。しかも、比較的、労働集約的な企業が多い。詳しくは後述するが、ほかの企業も事業内容はサービス業的な要素が大きい。

 もう1つの特徴は、当然と言えば当然であるが、従業員の平均年齢が若いということだ。10社中7社が40歳未満である。下記のランキング表には掲載してないが、有価証券報告書に記載されたデータで確認すると、平均勤続年数も短い。10社中7社が5年以下であった。

 そもそもサービス業の従業員は、比較的若い人が多い。平均年収が低い理由には、そういった要因も大きいように思われる。