さて、私がいつも携帯しているiPadを見ると、時々、グーグルからダイレクトメールが入ってきます。
何のメールかと言うと、「無料で貴社の広告掲載をサポートします」とある。無料ですよ、無料。しかも、7500円の無料広告掲載付き。これを既存のメディアがやるでしょうか?
日本には新聞、雑誌、テレビ、ラジオと、さまざまなメディアがありますが、1社たりとも、この手のオファーがきたことはありませんし、もちろん大手広告代理店からも、このようなダイレクトメールがきた試しはありません。
おそらく、多くの人はグーグルの名を聞いて、「よく検索で使っているよ。便利だよね」という程度の認識しか持っていないでしょう。
でも、グーグルがこれから何をやろうとしているのか。
それをしっかり認識して、自分のビジネスにうまく取り入れることができた事業主は、とんでもなく儲かる時代がやってきます。
そういう人が、冒頭で申し上げたように2%の勝ち組に入ることができるのです。
どんなダイレクトメールがきているのか。ちょっとだけお教えしましょう。
グーグルからのメールの正体
「平素、アドワーズをご利用くださり、ありがとうございます。お客様のアドワーズアカウント開設から1週間が経ちましたが、広告掲載が開始されておりません。何かご不明な点はございませんか?」
とある。
うまいです!こんなふうに言われると、まだ広告を掲載していないことが申し訳なく感じてしまいます。そして次に、
「アドワーズ・スペシャリストとして、お客様の広告掲載開始と、アドワーズご利用のサポートをさせていただきたいと考えております。ご希望の場合は専門スタッフが、最初のキャンペーンを作成いたします」
広告テキストの作成を、グーグルの専門スタッフが手伝ってくれるというのです。
「予算は自由に決めることができ、予算やご利用企画に関する制約はありません」
広告代理店で広告を制作した場合、クライアントが自由に金額を決められるなどということは、絶対にあり得ません。
どんなに小さな広告代理店でも、30万円くらいはかかるでしょう。
テレビに広告を出すとなったら、それこそ数千万円のコストは覚悟しなければなりません。
そして最後に、
「申込みを希望される方は、フリーダイヤル………」
フリーダイヤルで広告の申込ができるというのです。
しかも、7500円の無料広告掲載付き。
これはいったい、何なのだ。
よく考えてみてください。アドワーズは、グーグル検索を行った人の検索結果の横に、広告が表示されます。
つまり、あるキーワードについて何らかの関心を持った人に対して訴求できるという仕組みになっています。
これは、ダイレクトマーケティングそのものです。
しかも、アドワーズを使えば、個人ビジネスでも簡単に広告をうつことができます。
この先にあるのは、フリーエージェント社会の到来なのです(→次回最終回は、9月27日)。
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経営コンサルタント。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本一のマーケッター」に選出。著書に、『全脳思考』『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』『あなたの悩みが世界を救う!』『成功者の告白』『人生の旋律』『非常識な成功法則』、監訳書に、『ザ・コピーライティング』『伝説のコピーライティング実践バイブル』等がある。