――筆者のマーク・ハルバート氏はコラムニスト。投資ニュースレターをランク付けする「ハルバート・レーティングス」を発表している
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投資理論の基本原則として、長期的にはハイリスク・ハイリターンの「高ベータ銘柄」が、低ベータ銘柄よりもうかるということがある。だが新たな研究で、高ベータ銘柄の潜在力を生かしたい投資家は、単に長期保有するのではなく、積極的な売買戦略を取ることでより成果が大きくなると分かった。
ベータ値とは、市場全体の値動きに対するその銘柄の上昇または下落の傾向を指す。例えば、ベータ値が1を超える銘柄は、相場が上昇する場面でS&P500種指数のような平均値より大きく上昇し、相場が下げれば、下落幅はより大きくなる。一方、低ベータ銘柄は上昇や下落の幅がより小さくなる。投資理論によれば、投資家に高ベータ銘柄の追加リスクを抱える気にさせるには、時間の経過とともに大きなリターンを生むことが必要だ。