米国では新型コロナウイルス流行が続いているものの、超富裕層の純資産は8月末までの5カ月間で急回復したことが最新の調査で明らかになった。回復の早さは他国の超富裕層をはるかにしのいでいる。調査会社ウェルスXによると、北米の超富裕層の純資産額はおおむねコロナ前の水準まで回復した。超富裕層の定義は保有する純資産を最低3000万ドル(約32億円)とした。超富裕層合計の純資産は3月末から8月末の間に37%増加し約12兆5000億ドルに達した。3月末の米国では、コロナ対策の外出制限措置が取られるなどしていた。合計額は19年末からは3%減少したものの、他国の超富裕層と比べると回復の早さが際立つ。ウェルスXの調査によると、世界全体では9%減だった。