新型コロナウイルスの流行は、各業界に深い爪痕を残している。いまだ終息の目処が立たない中、ビジネスに起きた変化をどう捉えるべきか?経営戦略を専門にする早稲田大学井上達彦教授と、企業のサービス・プロダクトデザインを手掛けるhyphenate(ハイフネイト)平田智彦代表取締役の対談をお届けする(早稲田大学商学学術院教授 井上達彦、hyphenate株式会社代表取締役 平田智彦、構成/ダイヤモンド編集部 加藤桃子)

コロナで加速した変化は
「失敗」を許す気風を作りだす

井上 書籍の取材でもお世話になっていた平田さんと、再び対談でご一緒できてうれしいです。さて、今回のテーマは「コロナの変化をどうとらえるべきか?」ですが、多くの方が体感しているように、あらゆる業界・業種に影響がでています。

 実は、今までのルールから脱却する大きな変化である“パラダイムシフト”には、「技術的な壁」と「社会人間的な問題」の2種類があると言われています。テレワークの普及からも分かるように、今までボトルネックだった「技術」が、もう解消されていたわけですよね。

井上達彦(写真左)/早稲田大学商学学術院教授。ペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニアフェロー、経済産業研究所ファカルティフェロー、早稲田大学産学官研究推進センター副センター長・インキュベーション推進室長などを歴任。専門分野は、競争戦略とビジネスモデル。 『ゼロからつくるビジネスモデル』(東洋経済新報社)など、著書多数。 平田智彦/hyphenate株式会社代表取締役。愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻を卒業後、キヤノン、ブリヂストンのデザインセンターを経てzibaUSにて ブランド計画及びプロダクトデザインに従事。2006年にziba tokyoを設立し、2020年1月にhyphenate株式会社に商号変更。 西武文理大学サービス経営学部特命教授。『ザ・ファースト・ペンギンス-新しい価値を生む方法論』(講談社)共著。