新型コロナウイルスの流行は、各業界に深い爪痕を残している。いまだ終息の目処が立たない中、ビジネスに起きた変化をどう捉えるべきか?経営戦略を専門にする早稲田大学井上達彦教授と、企業のサービス・プロダクトデザインを手掛けるhyphenate(ハイフネイト)平田智彦代表取締役の対談をお届けする(早稲田大学商学学術院教授 井上達彦、hyphenate株式会社代表取締役 平田智彦、構成/ダイヤモンド編集部 加藤桃子)
コロナで加速した変化は
「失敗」を許す気風を作りだす
井上 書籍の取材でもお世話になっていた平田さんと、再び対談でご一緒できてうれしいです。さて、今回のテーマは「コロナの変化をどうとらえるべきか?」ですが、多くの方が体感しているように、あらゆる業界・業種に影響がでています。
実は、今までのルールから脱却する大きな変化である“パラダイムシフト”には、「技術的な壁」と「社会人間的な問題」の2種類があると言われています。テレワークの普及からも分かるように、今までボトルネックだった「技術」が、もう解消されていたわけですよね。