ソフトバンクグループが出資する英グリーンシル・キャピタルは、財務の強化に向けて新規資金の調達を目指す意向を明らかにした。グリーンシルは企業にサプライチェーン(供給網)ファイナンスを提供している。複数の関係者によると、グリーンシルの顧客数社が資金繰りに行き詰まったほか、同社から遠ざかる提携企業も出ている。グリーンシル傘下の独グリーンシル・バンクは当局と業界団体の調査を受けている。グリーンシルの広報担当者は資金調達努力について、新型コロナウイルスの流行を背景に自社の金融ツールへの需要が拡大する有利な環境にあるためだと述べた。また、グリーンシル関連の投資ファンドの資産が増加している点や、ウイルス流行のさなかに自社の顧客ベースが拡大した点を挙げた。