北朝鮮は10日、朝鮮労働党創建75周年の祝賀行事の一環として、2年ぶりに軍事パレードを実施する。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が世界に向けて新兵器を披露するかどうかが注目される。外交面で総じて沈黙を守っている北朝鮮にとって、豪華パレードは最新のミサイル技術を誇示する機会となる。また米大統領選まであと数週間のタイミングにも当たる。安全保障の専門家らによると、北朝鮮は新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)か、過去1年半に発射実験を行った短距離ミサイルを披露する可能性がある。より検知が難しい潜水艦発射ミサイルの実験を実施するかもしれないとの指摘も出ている。北朝鮮は目下、経済制裁に加え、新型コロナウイルスの感染拡大や洪水被害への対応に追われている。だが、金氏は年初、世界に衝撃を与えるような新型の戦略兵器を近く発表すると表明していた。