――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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韓国のサムスン電子にとっては他人の不幸を喜ぶ四半期といったところか ――。サムスンの業績が絶好調なのは、競合である中国の華為技術(ファーウェイ)の苦境に負うところが大きい。だが、都合のいい悪材料の全てが長続きするわけではない。
サムスンは8日、7-9月期(第3四半期)の利益が前年同期比58%増の約12兆3000億ウォン(約1兆1300億円)と、2018年以来の高水準になるとの見通しを示した。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想の平均10兆1000億ウォンも手堅く上回る水準だ。