転職して海外で働きたい人

 海外駐在を希望しているという方が最近急増しています。一方で、今まで日本でしかビジネス経験のない方を突然海外駐在させる会社はありません。企業は本気で探せば、駐在経験のある人を採用することができるからです。ですから、未経験の人を採用する会社はほとんどありません。

 しかし、将来的に海外転勤、駐在できる可能性がある会社に転職することはできます。また、日本の会社であっても、海外の現地法人に現地採用のスタッフとして採用されるということはできます。その場合、給料は現地の人より高いですが、日本からの駐在員よりはかなり安くなることが一般的です。まずは現地採用からはじめて実績を積み、その後に責任者クラスを狙っていくということは現実的にはないことではありません。

 新興国ならば、これから進出する日本企業が増えますので、さらに可能性はあるかもしれません。ベトナム、インドネシア、バングラデシュあたりは、ターゲットにして良いでしょう。

会社の規模を下げずに経営幹部になりたい人

 転職をして、自分のポジションを上げたいという方がいます。本気で仕事をしているなかで、経営幹部になりたいというのは、当然お気持ちとしてわかります。しかし一方で、会社の規模を下げることなく、ポジションを上げるとことは一般論で考えても非常に難しいでしょう。

 外資系企業で、グローバルでは非常に大きな会社だが、日本法人はこれからといった会社であれば、幹部クラスの求人もありえます。しかし、日本企業で幹部を狙っていくなら、規模を小さくすることが一般的です。もちろん、これから伸びそうな会社に狙いを定め、自分の強みを発揮することで、メンバーをどんどん採用して自分につけていくことができれば結果として望む幹部クラスになることも可能です。

 何かを得るということは何かを捨てることと同義です。どちらも取りたいという気持ちも、わからないではないのですが…。