激戦州で高齢者「トランプ離れ」の重みPhoto:Stephen Lam/gettyimages

 過去4回の米大統領選で、共和党候補は高齢層の票を民主党候補より多く獲得してきた。だが今年は、ドナルド・トランプ大統領に一票を投じることに高齢者が二の足を踏む兆しが出ている。激戦州の一部でトランプ氏がジョー・バイデン民主党候補に後れを取っているのは、それが一因だ。

 トランプ氏は2016年の大統領選で高齢層の票を7ポイント差で獲得したが、今年のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)/NBCニュースの世論調査ではバイデン氏が10ポイントリードしている。新型コロナウイルスの流行で、トランプ氏がコロナに弱い高齢者の票を取り戻すことが困難になっている。

 トランプ氏に対する高齢層の支持離れがとりわけ重要なのは、ほぼ全ての激戦州で65歳以上の人が人口に占める割合が大きく、全米平均よりも大きいからだ。

 最近の各世論調査によれば、最も高齢層が多い州の中には有権者のトランプ離れが進んでいるとみられる結果も出ている。