米ニューヨーク市の地下鉄とバスの労働者はこれまで考えられていた以上に新型コロナウイルスの感染率が高いかもしれない。20日公表された調査で明らかになった。ニューヨーク州当局は5月、公共交通の労働者から採取した検体の約14%で抗体の陽性反応が出たと発表していた。だが、ニューヨーク大学、ハーバード大学、イエール大学の研究者チームは20日、今夏に調査した地下鉄とバスの労働者のうち4分の1近くがウイルスに感染していたとの報告があったと述べた。ニューヨーク大学グローバル公衆衛生学部の疫学者、ロビン・ガーション教授は、前線で働く労働者は一般の人々との接点が多く、NY市全体の感染率も踏まえれば、こうした数値は驚きではないとしている。